2006年11月23日更新
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新井元基さん(26)
株式会社ドリコム 執行役員・開発担当
ブログ機能を利用したソリューションやサービスを提供する株式会社ドリコムで、エンジニア育成を手がける新井元基さん(26)。学生時代にIT系ベンチャーへ飛び込むと、数度の転職を経て同社の執行役員に就任した。新井さんはどのようにして急速なキャリアアップを果たしたのか。その秘訣を聞いた。
新井さんがIT業界に足を踏み入れたきっかけは、学生時代キャンパスに落ちていた1枚の求人ビラだった。ビラは、関心や興味を共有する人々が情報交換をするために集まる「コミュニティサイト」といわれるWebサイトを開発・運営する会社のアルバイト募集であった。大学で過ごす中で「おもしろそうなこと」を探していた新井さんは、この会社を訪問することにしたという。そこで社員1人1人が夢中になってWebサイトを開発している光景を見て興味を抱き、2000年4月にアルバイト入社した。しかし当時の新井さんが有していたWeb系スキルは、高校時代に講座でHTMLを学んだ程度。たとえアルバイトでもおもしろいと感じられる仕事をするにはWebに関するスキルや知識を早く身につけなければならないと考え、技術書を読んだり周囲の社員に聞いたりして、3日で初歩的なスキルをマスターしたそうだ。
「面接でスキルを問われたときに『何でもできます』とハッタリをかましていたので、きちんと仕事ができないとマズイと感じていました(笑)。それにアルバイト代が出来高制だったから、早くスキルを身につけて仕事をこなさないと、ちゃんとしたお金がもらえないんです。だから、必死になってスキルや知識を吸収しました。おかげでPerlやCGIなども覚えられ、1人でWebアプリケーション開発をできるようになりました。雑用から開発まで何でもまかせてもらえる会社だったので楽しかったですね」
出来高制のアルバイトということで、新井さんは次から次へとWebアプリケーションを開発した。その結果、彼の仕事ぶりを知った同社の社長から、夏休みに東京での仕事に同行するよう声をかけられる。これに即答した新井さんは、社長のカバン持ちをしながらその仕事ぶりをつぶさに観察。これまで経験した開発分野の仕事とはまったく異なる経営職に興味を抱きはじめた。
「この社長さんが『どうして、こんなにがんばれるんだろう』と舌を巻くほど働くんです。きっと楽しい仕事だからここまでがんばれるのだと思い、そんな楽しい仕事──会社経営を僕も漠然とですがやってみたいと考えるようになりました。そして、経営者になる経験を積むために、いろいろな会社を見てみることが必要だなとも感じました。そう考えながらアルバイトを続けていた2001年3月、携帯電話のアプリケーションを勉強するために行った研修先の会社から、契約社員として働かないかと声をかけられました。プログラムのスキルを買われてのことでした。これまで働いていた会社ではPerlによる仕事が中心でしたが、声をかけてくれた携帯電話アプリケーション開発会社はいろいろな言語やプログラミングができるというのでお世話になることに決めました。経営者である以前に、開発者として何でもできる人間になっておきたかったからです」