2006年10月19日更新
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佐々木生弥さん(30)
サイボウズ株式会社 カスタマー本部
カスタマーサービス部
テクニカルサポートマネージャー
グループウェアをはじめとする企業向けソフトの開発・販売のサイボウズ株式会社で、テクニカルサポートの要として活躍する佐々木生弥さん(30)。板前見習いからフリーターを経てIT業界へ転職した彼は、どのようにして未経験の業界でキャリアアップを果たしたのか。その秘訣を聞いた。
現在の会社へ転職する際の応募データ
| 応募した企業数 | 面接した企業 | 内定した企業 |
|---|---|---|
| 3社 | 3社 | 2社 |
1995年に高校を卒業した佐々木さんは、ホテルに板前見習いとして就職。第1志望の大学への合格が叶わず、家庭の事情で浪人できなかったことからの決断だった。料理が好きだからと選んだ仕事ではあったが、睡眠不足による過労から魚をさばいている最中に眠ってしまい、自分の手を切ってしまったことも。洗い場や在庫管理など1日20時間もの業務を繰り返すうちに体調を崩し、1996年に退職。その後3年ほど飲食店のアルバイトを転々とした後、派遣社員として通信販売会社の電話受付オペレータや端末入力などを行なった。ここで生まれて初めてパソコンに触ったという佐々木さん。以前からパソコンを使いこなしている人に憧れを抱いていたので、自分もパソコンに携わる仕事に就けてうれしかったという。こうしてITについての興味が沸きあがってきてた矢先、求人誌で運輸会社がヘルプデスクを募集していることを知る。
「もっとITの知識や技術を身につけたいと考えていたときのことだったので、一も二もなく応募しました。しかし運輸会社がどんなシステムを使っているのかや、ヘルプデスクがどんな仕事なのかも、ほとんど分かりませんでした。でも、未経験でも可とあったので行動に移すことにしました。それにこの頃は将来への明確なビジョンもなかったので、目標を見つけるためにもまずは少しでも興味のあるITの仕事にチャレンジしていくことが大切だと考えました」
佐々木さんはチャレンジあるのみと運輸会社の面接に望んだ結果、1999年6月に派遣社員として入社を果たした。ここでの仕事は、全国の営業所からの問い合わせに対する電話でのヘルプデスクや、自社システムを使ったパソコン間通信による遠隔サポート。とにかく目の前の業務を達成することに励みながら、OSやコマンド操作、データベースソフトのAccess、グループウェアのLotus Notes(注1)などの業務スキルやソフトウェアの知識を身につけていった。その結果、入社1年ほどして社内にヘルプデスク課ができると、同課のリーダーとしてマニュアル作成や新人教育を任されることになった。佐々木さんは接客業が好きだったこともあり、さまざまな部署を回ってサポートに励んだ。そうしているうちに個人的に親しくなり、業務のみならず将来へのアドバイスをしてくれる正社員や先輩も増えた。
(注1)Lotus Notes
Lotus Development社が開発したグループウェア。文書共有、電子メール、電子掲示板などの機能をユーザが組み合わせて利用する。
「先輩ヘルプデスクがキャリアアップを目指して転職したことで、僕も将来のことを具体的に考えるようになりました。目の前の仕事に追われるあまり、明確な目標を築けないままでいることに気づいたんです。先輩や正社員から、3年先、5年先の目標を持って行動することの重要性や、その目標を果たすために必要な技術とは何かなどを教えていただきました。『目標がなければ、逆算して今何をしたらいいのか明確にならない』ということが、ようやく分かったんです」