SaaS&サブスクリプションモデルが
AIRの原動力!?
同社の意図とは、開発ツールを従来のクライアント・インストール型アプリケーションに加えて、ウェブアプリケーション/AIRアプリケーションとしても提供することで、サブスクリプション(使用権購入)型のビジネスモデルを展開することだ。
これにはいくつかのメリットがある。ユーザーにしてみれば、1~2年に一度の大きなバージョンアップのたびに高額なコストをかけて、クライアント1台ごとにアプリケーションを再インストール(アップデート)し、さらには過去の作成済みデータやOSとの互換性に悩まされることがなくなる。特に多人数参加のプロジェクトを進めている場合には、バージョンの違いを気にする必要がないわけだ。アドビ システムズ側にとっても、サーバーサイドで機能追加や変更ができるため、旧バージョンのサポートなどにコストをかける必要がなくなる。
つまりAIRは、このサブスクリプションモデルにデザイナー/クリエイターたちを導くための新たなツール群を開発するために、アドビ システムズ自身が必要とした技術だった、と推測されるのだ。
ビジネス文書管理ソリューションを
デザイナー/クリエイターにも展開
もうひとつ、企業や官公庁のビジネス文書管理ソリューションとして展開していたLiveCycleシリーズのデザイン/クリエイティブ分野への展開も同社の新しい狙いだ。
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| RIAとLiveCycle ESの関係を示した資料。従来はPDF文書の運用・管理ソリューションとして、デザイナー/クリエイターとは無関係に思われたサーバー製品群だが、こうして説明されると果たす役割は大きい |
LiveCycle ESを利用することで、開発途中のプロジェクトに関する資料やコンポーネントが万一流出したり、スタッフが変わった場合などでも、PDFファイルにまとめたファイルを閲覧・編集する際には個人認証と権限の確認が行なわれるため、従来よりより安全確実な業務遂行が見込まれる。
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| Sneak Peeksで披露された、Acrobatでのコンポーネント追加インターフェース。プロジェクトに合わせたタイトル(画面上部のBLUES BROTHERS)や、各ファイルのサムネイル画面が並び、PDFファイルの作成画面とは思えない。画面下部では各コンポーネント(ファイル)のプレビューが可能だ |
こうしたPDFの運用は、アドビ システムズとして従来からアピールしていたことだが、デザイナー/クリエイターが集まるAdobe MAXという場で訴えたことは大きい。さらに、PDFを作成する「Adobe Acrobat」にも、従来よりグラフィカルなインターフェースでコンポーネントの追加・編集が行なえる機能を追加する予定もある(Sneak Peeksでは、PDFファイルに追加したFlashや動画ファイルをAcrobat上でプレビューするデモが披露された)。

















