2007年11月23日 23時45分更新
中小企業の味方 Group-VPN徹底解説
業務を変えるニュータイプ「拠点間接続」
実際のサービス内容を見ていこう。Group-VPNでは、レンタルルータをユーザー宅に設置し、IPsecによるVPNを閉域網上に構築する。これにより、前述したような高度なセキュリティを実現する。各拠点に設置したレンタルルータの接続先となるVPN終端装置がGroup-VPN網内に用意されているため、センター拠点に高機能・高性能なルータは不要。VPN終端装置を介して各拠点間のフルメッシュの通信が可能になっており、拠点の追加の際もセンター拠点の工事は不要で追加拠点の工事だけで完了する。こうした手軽さ、簡単さは、中小企業にとって大きな魅力だろう。
レンタルルータは3種類用意されている。まずエントリールータの「CentreCOM AR260S/270S」は、低価格で、数多くある拠点側に最適。スタンダードルータの「CentreCOM AR550S」は処理能力も高く、セキュリティの確保に役立つIPフィルタリングや拠点同士でのアドレス重複を防ぐNAT/NAPTなどもサポートしている。そして、「YAMAHA RTX1000」は、ISDNやアッカ・ネットワークスのDSLによる回線バックアップが可能な高機能機だ。
アクセス回線にはNTT東日本・西日本の「Bフレッツ」や「フレッツ・ADSL」、そしてアッカ・ネットワークスのDSLなどの経済的なブロードバンド回線が選択可能。また、フレッツ回線の申し込み受付や故障受付、料金請求までNTTコミュニケーションズが一括で行なうプランも用意されているため、運用・管理の手間も軽減される。
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| 図1●Group-VPNの構成図(画像クリックで拡大) |
Group-VPNを含め、NTTコミュニケーションズのVPNサービスの大きなメリットとなるのが、さまざまなアプリケーションサービスである。ユーザー側が用意しなくとも、オプションとして用意されたアプリケーションを利用すればよい。
代表的なサービスとして、コスト削減の切り札として注目を集めているIP電話が挙げられる。Group-VPNと「.Phone IP Centrex」を組み合わせることにより、きわめて安価にIP電話をスタートできるのだ。
「.Phone IP Centrex」では、IP電話のシステム構築に必要なIP-PBXがNTTコミュニケーションズ側で用意されている。そのため、ユーザーは各拠点に音声とパケットを変換するVoIPアダプタ(1回線/4回線など)を設置すれば、拠点ごとに050番号が用意され、拠点間の内線をはじめ、公衆回線への通話が可能になる。拠点あたりの月額利用料は997.5円(税込)からとなり、拠点間の通話料は無料。外線もIP電話ならではの低料金だ。また、マイクとヘッドフォンを介して、PCから利用できるIPテレビ電話も提供されている。
このようにIP電話で懸案となっている初期コストを大幅に抑えつつ、無料の拠点間通話や、テレビ電話によるコミュニケーションの促進などが実現する。
さらに、自前で用意したIP-PBXをGroup-VPNから直接NTTコミュニケーションズのVoIP網に接続する「.Phone Direct」というサービスもある。IP電話の利用用途に合わせた、高い自由度を実現している。
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| 図2●.Phone IP Centrex for Group-VPNの特徴(画像クリックで拡大) |
「Group-VPN」のメリットは、中小企業の拠点間接続で必須のポイントを絶妙にカバーした点だ。コストとセキュリティを満たすこのVPNにIP電話サービスを追加することで、中小企業であっても、まさに立派なITインフラを構築できてしまうのである。次回は、Group-VPNと相性のよい組み合わせを紹介しよう。
協力:NTTコミュニケーションズ株式会社
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