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シリコンバレーで起業してはいけない──LUNARRの高須賀氏がそう語る意味

2008年03月18日 21時30分更新

文● 編集部

 文書の裏側がメールになって、シェアしたい人のところに飛んでいく。2月にベータテストが始まったLUNARRはそんな独創的なコンセプトを持つウェブサービスだ。

高須賀氏
LUNARRの高須賀氏

 LUNARRのサイトにログインすると、下に3つのリンク(upload fileimport webuse template)が置かれた「白紙のページ」が現れる。

LUNARR
LUNARRの会社説明ページ

 ユーザーはこのページに自分が「パソコン上で作成したファイル」(WordやPowerPointなど)や「ウェブページ(URL)」を貼ったり、ウェブアプリとして提供されたワープロを利用して、「一から文書を作成する」ことができる。その後で右上のめくれた部分をクリックすると、メールの宛先と本文を入力するためのフォームが表示され、ドキュメントの内容をメッセージ付きで送れる。



元データに加え、Flash/HTML形式のデータも


 ドキュメントは元のデータに加え、FlashとHTMLに変換されたデータも一緒に送信される。単に閲覧するだけならFlash、カンタンな編集を行なうだけならブラウザー上で手軽に使えるHTML、さらに手の込んだ修正を行なう際には元のデータをダウンロードしてローカルで編集する──といった具合に、用途に応じた使い分けができる仕組みだ。

表面は白紙。ドキュメントやウェブページを貼ったり、ワープロで一から文書を起こせる裏面はメール。ここからメッセージつきで相手に送れる

 LUNARRの新しさは、メール添付のようにデータが人数分コピーされて配布される「シェア型の情報共有」と、掲示板やWikiのよう情報共有の場を提供する「コモン型の情報共有」のちょうど中間に位置づけられる点だ。

 ドキュメントそのものが、いろいろな人の間を移動していく中で、加えられた修正や関わった人の情報、リンクされている別の文書などがメタ情報として蓄積されていく。

 表の情報を問わないというのも面白い部分だ。例えば、カレンダーを貼れば、大本となるイベントに対して、ドキュメント、関わった人、プロセス、交わせれた会話などを蓄積でき、あるイベントを軸にした情報のつながりを束ねられる。このように、LUNARRは「情報の整理」と「共有」に新しい概念を導入するきっかけを与えてくれる。

 LUNARRを率いるのは元サイボウズ社長の高須賀 宣(たかすか とおる)氏。2005年4月に自ら創業したサイボウズを離れ、米国に飛び立った。「インターネットの世界を変えてみたい」 そんな風に話す同氏はLUNARRの発想にどうやってたどり着いたのだろうか。お話をうかがった。

訂正とお詫び:掲載時お名前の読みに誤りがありました。修正してお詫びします。(3月19日)

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