2008年04月11日更新
ところで、この竹とんぼ作りは前述の商品の利益意識を持たせるためだけではなく、TDKの実践の作業工程のノウハウ習得にも一役買っているという。実際のデバイスなどの製造工程を模して進められているというのだ。各チームは、商品企画をもとに「新製品開発計画書」を作成。これは開発の申請を社内でするもので、この書類も「独創的なアイデアがあるか」「生産がしっかりとできるか」などが審査されるという。その後、特許申請に関わってくる「発明説明書」の作成に取りかかる。
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| 竹とんぼの材料の竹が販売されている。開発段階の竹の値段は1グラム100円。量産時は1グラム10円。原価や開発コストから利益を求めるところまで行なわれるという |
開発構想が完了したら設計試作段階に入り、「設計図」を作成して審査を受ける。これが通ればいよいよ生産の段階で、「工程管理表」を作成。接着面が何センチあり、誤差をプラマイいくつまでにするかなど、品質を保った生産ができるように計画を立てていきチェックを受ける。この他にも「発明計画書」や「プロダクトニュース」といった書類の作成があり、それぞれ審査を受ける。
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| 「竹とんぼショー」の様子。ここで規定の品質(3.5秒以上の滞空時間があるか)がチェックされる |
これらの書類作成は業務で使用されている実際のシートで行なわれ、審査も基準はやさしく設定されているものの専門家の目で行なわれる。業務と同じ物を使うことで、TDKのもの作りの製造過程を体感できるようになっているのだ。
「作成しなければならない書類も多くて大変ですが、参加者は決まりごとの中で楽しく竹とんぼ作りをしているようです。利益には材料の原価(グラム単位で価格を設定)が関わってくるので、試作用の竹のサイズを細かく指定するなどしています。限られた期間の中で、自分たちでスケジュールを考えて、段階的に新製品を開発していく。この研修は実際の製造工程で新製品開発を体験してもらうことを考えていますが、自ら考えて行動できる自律型人材の育成にもつながると思っています」(加藤さん)
多くの書類作成と審査を通過し、合宿終盤に竹とんぼを実際に飛ばす「竹とんぼショー」と「販売会」が開催される。毎年、実にさまざまで、ユニークな竹とんぼが発表されるという。
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| TDKのロゴが入った竹とんぼ。羽がブーメランの形をしている | 人を祝福する竹とんぼ。糸を引っ張ると軸が回り、羽が3つに分かれて飛ぶ。これは過去の優勝作品だそう |
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| 重りの位置を変えることによって、多様な飛行パターンを実現する「モーメント可変竹とんぼ」 |
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