2008年06月04日 04時00分更新
【SaaSトレンド・レポート】
SaaS/ASP事業者のサービス連携を目指す業界団体「SOABEX 研究会」は5月30日、第5回定例会を開催した。今回のテーマは「企業ディレクトリってなんだ!」。 SaaS/ASPの推進のみならず、今後、国内の企業活動全般の生産性向上に役立つと期待される「企業ディレクトリ」構想について、総務省 情報通信政策局 情報通信政策課の秋本芳徳課長が解説した。
![]() |
|---|
| 総務省 情報通信政策局 情報通信政策課の秋本芳徳課長 |
「企業ディレクトリ」とは、官公庁や各種団体などによって各企業に割り振られているさまざまなID/番号情報を統合し、統一されたデータベースを構築しようという構想だ。データベースは、ネット上で参照できる共通の「企業台帳」として、さまざまな用途に利用できることを目指している。
現在、各省庁、業界団体、信用調査会社などが規定している「企業コード」は多種多様であり、まったくバラバラの状態にある。たとえば、各省庁関係のものだけを見ても、経済産業省の「事業所番号」が47万件、総務省の「免許人コード」は60万件、法務省の「会社法人番号」にいたっては220万件に上る。これらのコードはいずれも個別に管理されており、相互乗り入れや連携は図られていない。
「(企業で使われるコンピュータが)スタンドアロンがほとんどであった時代は、それほど問題ではなかった」(秋本課長)。だが、企業の情報システムがネットワークで内外と接続されている今では、こうしたコードの管理はコードを発行する側(各省庁や各種団体)にとっても、利用する側(ユーザー企業)にとっても非常に煩雑だ。
秋本課長は「企業によっては、1社あたり28個ものID(コード)が割り当てられてると聞く。ネット上で媒介する機能があれば、システム間のより効率的なICT利用につながり、付加価値があるのではないか」と話す。
![]() |
|---|
| バラバラに管理されている企業コードの一元化を目指すのが「企業ディレクトリ」構想だ(写真はビジネスオンラインの藤井社長のプレゼンより) |
企業ディレクトリの実現に向けて総務省では、すでに具体的な検討が始まっている。総務大臣の諮問機関である情報通信審議会が5月にまとめた「ICTによる生産性向上戦略(案)」の中では、共用可能な企業コードの実現に向け、企業ディレクトリの整備を目指すことが盛り込まれた。また、総務省とASPIC(NPO法人ASP・SaaS インダストリ・コンソーシアム)が設立した「ASP・SaaS普及促進協議会」でも企業ディレクトリの構築、その活用によるビジネスモデルなどについて論議。実現へ向けた動きは活発化しつつある。
(次ページ:電話番号で企業コードを一元化)
完全解剖 SaaS導入で何が変わるか!?
新着SaaS・ASP関連ニュース
【ITトピック】
2008年07月10日 15時14分更新
セールスフォース・ドットコム副取締役が語る、開発者へのメッ...
開発者は“やりたいこと”だけに集中すればいい【ITトピック】
2008年07月07日 23時18分更新
さらなる機能拡充目指す、ネオジャパンの「Applitus」
「情報共有」の次―グループウェアの進化【ITトピック】
2008年05月12日 20時00分更新
米セールスフォース・ドットコムが正式版リリース
DSやiPod touchをSaaS端末に変えるVisualforce【ITトピック】
2008年05月07日 16時20分更新
【ビジネストピック】
2008年04月28日 17時16分更新
弥生の新社長がSaaS化宣言!
会計“ソフト”がなくなる日