LEDだけが出来る「部分制御」って何がスゴいの?
まず「なぜ液晶テレビは白っぽかったのか」を理解するため、液晶テレビの構造を簡単に説明しよう。液晶テレビはLEDでなくとも光源に「バックライト」を持っている。その上に液晶パネルを重ねた構造になっているのだ。
パネルがブラインドのように液晶分子の角度を調整し、バックライトの光を調整して映像を出す仕組みだ。「パネル+バックライト」がセットで映像を作り出しているというわけ。
それではつづいて、いよいよ一般的な「CCFL(冷陰極管)バックライト」と「LEDバックライト」の違いを説明しよう。まずはイラストを見てほしい。
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CCFLは、ごく簡単にいえば蛍光灯をズラッと並べたようなものだ。銀塩写真を知っている人なら、現像されたフィルムをチェックする「ライトボックス」のイメージに近い。光源が細長い蛍光管なので、バックライトで映像の明暗を調整する場合は、画面全体を対象にすることになる。
ここがCCFLの弱点だ。上のような満月のシーンの場合、明るさを夜空に合わせれば月の輝きが失せてしまい、逆にすれば今度は夜空が不自然に明るくなってしまう。
一方、XR1に搭載されたトリルミナスのLEDバックライトは、RGB三色のLEDランプのセットを画面サイズに合わせて配置したもの。ここで役立つのが「部分制御」。LEDのセットをそれぞれ独立して調光することで、映像の明暗を部分的に調整できるようになる。
つまり月夜の例でいうと、月の部分だけLEDを明るくして、夜空の部分はLEDを暗くしてしまえば文字どおり「真っ暗」にできるというわけ。
実はずっと前から使っていた「LEDバックライト」
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| テレビ事業本部 システム技術部門 技術3部 2課 電気設計マネジャー 井川直樹氏。「LEDの数は?」の問いかけには「秘密です」とのこと |
ということは、LEDの数が多いほど細かい制御ができることになる。果たしていくつのLEDを使っているのかが気になって仕方ない。
そこで今回、取材に応じてくれたソニーの井川直樹氏にこっそり伺ってみたところ、当然ながら「残念ですが、公表しておりません」とつれない答えが返ってきた。
ただし「LEDの数が多くなるほどコストも高くなり、もちろんテレビの価格もハネ上がってしまう。最適な(LEDの)個数と配置のバランスが、開発の上で最もノウハウを必要とする部分」だと井川氏は語る。
同社はハイエンドAVブランド「QUALIA」時代からLEDバックライト搭載のテレビを発売しており、そのノウハウがしっかりと生きているのだ。しかも従来から単一色ではなくRGB3色を使っているため、正確かつ豊かな色再現ができているというわけ。
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