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特集・冬ボーナスで買う薄型テレビ ― 最終回

ソニーの薄型テレビ「LEDバックライト」最強説を検証する

2008年11月13日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

LEDバックライトは今後すべての液晶テレビに採用されるのか!?

 繰り返すようだが、筆者は基本的にプラズマびいきである。

 たしかに液晶テレビの画質は年々向上しており、弱点を意識することはほとんどなくなっている。だが、暗部再現の弱さやぼやけといった問題は抜本的に改善されることはないだろうと、個人的には思いこんでいた。

 ハイビジョン映画を満足に楽しむため高画質を追求してきた自分には「プラズマか有機ELしかありえない」とさえ思っていた。だが、今やそんな思いこみはサッパリなくなり、代わりに次の問題が出てきた。

ソニーの有機ELテレビ「XEL-1」、小さくってカワイイ。だが、これが大画面化されたらカワイイなんて言っていられないほど美しいはず

 それは、LEDバックライトを採用した液晶テレビの少なさだ。競争がなければ小売店もなかなか価格を落とさない。つまりは財布に厳しいのである。

 開発コストについては、LEDの数を減らしたときの影響を徹底的に検討するなど、いろいろなアプローチが考えられる。このあたりが今後のLEDバックライトの重要な課題と言えそうだ。


ソニーの科学力は世界「唯」一

 そして他社が追従できるかという問題もある。ソニーの発表にやや遅れはしたものの、シャープも「次世代液晶テレビ」というふれこみでLEDバックライト搭載モデルを発表した。こうした動きは他のメーカーにも波及するかというと、これは難しい。

 それというのも、XR1シリーズに採用されたLEDバックライトは完全にソニーの自社開発のもの。完成したパーツとして販売する部品メーカーは現時点で存在しないのだ。

 もちろん、ここまで説明したようにその映像処理や部分制御のノウハウは膨大なものがある。LEDバックライトを搭載するだけですぐにXR1と同等のものを他社が作れるかといえば、そう簡単なものでもないだろう。

 課題はいろいろとあるだろうが、ぜひともXR1の驚異的な高画質を一般的な液晶テレビでも楽しめるようになってほしい。それだけの魅力がLEDバックライトにはあるのだ。

 (次のページ: ソニーだけの秘密の技術「DRC-MFv3」って何ですか?)

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