薄型化にこだわるも「キーボード」重視
キーボードパネルはたった3.6mm
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| 「キーボードパネル自身の厚みは3.6mm程度。それでも剛性が高い理由は、筐体のフレームと一体化させているため」(東ヶ崎氏) |
Netbookや他のモバイルノートとの差別化から、宿命的に「小型/軽量化」を求められることになったtype P。このサイズが実現できた理由は、独自の実装技術によるところが多い。type Pの機構設計を担当した東ヶ崎氏は、「試作モックアップがあったことが、非常に役にたった」と話す。3Dプリンターによるモックアップは外形だけでなく、内部の空間までしっかり再現するからだ。
中でも東ヶ崎氏がこだわったのは、キーボードのタッチ感だ。コンセプトとして、type Pは「キーボードの良さ」が重要である。小さくなったからといって、タッチ感が悪くなってはなんの意味もない。
筆者が試してみた限り、type Pのキーボードはかなり「優秀」だ。小型であるのにしっかりとした剛性があり、意外なほど「押し下げる」感覚がある。しかし、分解してパーツを見ると分かるように、キーボードはきわめて薄いものだ。
| type Pのキーボードパネル。厚さは4mmもない程度だが、意外な剛性感がある |
東ヶ崎「キーストロークは1.2mmしかありません。その中で最適なフィーリングになるよう調整を行なっています。キーボードパネル自身の厚みは、3.6mm程度です。それでも剛性が高い理由は、スライド機構でとりつけて、筐体のフレームと一体化させているためですね」
![]() | キーボードパネルのあった下にあるのが、マグネシウム合金製のフレーム。これにより薄くても剛性のあるキーボードを実現している |
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鈴木「薄く作らないといけないのですが、そうすると強度がなくなりフィーリングが悪くなります。クリック感をいかに出せるか、が課題でしたね」
こだわりを重ねたtype Pだが、ソフトウエア面にもさまざまな工夫が行なわれている。そこからは、ソニーがtype Pで狙う「用途」や「ユーザー層」が見えてくる。その辺りについては、後編にて解説することとしよう。
| VAIO type P VGN-P80H/Wの主なスペック | |
|---|---|
| CPU | Atom Z520(1.33GHz) |
| メモリー | DDR2-533 2GB |
| グラフィックス | Intel SCH US15Wチップセット内蔵 |
| ディスプレー | 8型ワイド 1600×768ドット |
| HDD | 60GB |
| 光学ドライブ | 搭載せず |
| テレビ機能 | 搭載せず |
| 無線通信機能 | FOMA HIGH-SPEED対応ワイヤレスWAN、IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 2.1+EDR |
| カードスロット | メモリースティックDuo(PRO-HG対応)、SDメモリーカードスロット |
| インターフェース | USB 2.0×2、ヘッドホン出力 |
| サイズ | 幅245×奥行き120×高さ19.8mm |
| 質量 | 約636g |
| バッテリー駆動時間 | 約4.5時間(JEITA測定法 1.0) |
| OS | Windows Vista Home Basic SP1 |
| 予想実売価格 | 10万円前後 |
| VGN-P70H の主なスペック | |
|---|---|
| テレビ機能 | ワンセグチューナー内蔵 |
| 無線通信機能 | IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 2.1+EDR |
| 質量 | 約634g |
| 予想実売価格 | 10万円前後 |
| それ以外の主な仕様はVGN-P80H/Wと同等 | |
筆者紹介─西田 宗千佳
1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主に取材記事と個人向け解説記事を担当。朝日新聞、読売新聞、アエラ、週刊東洋経済、月刊宝島、PCfan、YOMIURI PC、AVWatch、マイコミジャーナルなどに寄稿するほか、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける。近著に、「美学vs.実利『チーム久夛良木』対任天堂の総力戦15年史」(講談社)。1月13日に「クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの」(朝日新聞出版)が刊行予定。
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