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最新パーツ性能チェック ― 第77回

格安な新CPU「Athlon X2 7850 Black Edition」のスペックに迫る

2009年04月28日 13時01分更新

文● 石井 英男

3DMark Vantage

 今度は、3Dベンチマークテストの3DMark Vantageの結果を見てみよう。GPU性能が大きく効く総合スコアはほとんど変わらないが、CPUの演算性能を計測するCPU Testでは、X2 7850 BEはX2 7750 BEよりも3%前後スコアが向上している。

3DMark Vantage
3DMark Vantage (単位:score) better→
3DMark Vantage CPU Test 1
3DMark Vantage CPU Test 1 (単位:score) better→
3DMark Vantage CPU Test 2
3DMark Vantage CPU Test 2 (単位:score) better→

消費電力

 最後に消費電力を比べてみよう。なお、CPU温度も計測したのだが、X2 7850 BE、X2 7750 BEともに正しい温度が計測できなかった(HWMonitor Pro 1.05を利用したが、AMD純正ツールのAMD OverDriveユーティリティによる計測結果も同じだった)ので割愛する。消費電力は、システム全体の消費電力をワットチェッカーを使って計測した。アイドル時は、省電力機能「Cool'n'Quiet」を有効にして、OS起動後30分放置した状態。高負荷時は、3DMark VantageのCPU TEST2を3回連続して実行し、もっとも高かったときの消費電力を取得している。
 消費電力は、アイドル時、高負荷時ともX2 7850 BEとX2 7750 BEの差はほとんどない。TDPはともに95Wであり、Core 2 Duoの65Wに比べると、TDP、実消費電力ともに大きい。そのため、静音PCを作りたいという用途にはあまり向いていない。

消費電力
消費電力(単位:W) ←better

コストパフォーマンスは高く
AMDプラットフォームの入門用としても最適

 X2 7850 BEは、店頭予想価格が8000円前後と、価格的にはローエンドに属する製品だが、ウェブブラウズやメール、文書作成といった一般的な用途には十分な性能を持っており、コストパフォーマンスは高い。価格が近いPhenom II X3/X4の下位モデルと比べた場合、X2 7850 BEのほうが動作クロックが高いので、シングルスレッド性能ではX2 7850 BEのほうが有利だ。
 また、Socket AM2+マザーボードは選択肢が多く、価格的にもこなれている。クアッドコアのPhenom IIへのアップグレードも可能なので、Socket AM2+マザーボードと一緒に購入してAMDプラットフォームの入門用としてもふさわしい。消費電力がやや大きいことが弱点だが、クロック倍率が固定されていないので、オーバークロックで遊んでみたいという人にもオススメだ。

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