アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2009 ― 第4回
知ったかは恥ずいゼ 2009
アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2009【メモリ&HDD編】
2009年05月02日 22時00分更新
SSDを選ぶポイント:MLCかSLCか
一口にSSDと言っても2種類のタイプがある。それは安価なMLCと、高価なSLCだ。両者の違いは、メモリの構造にある。簡単に言えば、SLCの方が高速で、コストは掛かるが信頼性(耐久性)も高い。そしてMLCは、SLCに比べてコストは安価に済むが、信頼性は一歩足りず、SLCより遅いというのが、これまでの常識だった。
しかし、昨今ではMLCに使われるFlashメモリの改良により耐久性はSLCに迫り、なおかつ速度の面でもキャッシュメモリを搭載することでSLCと遜色ないレベルに今や達しているのだ。これも数の論理で、安いから売れる、売れるから開発できる、という良循環が起こっているためで、今後は、MLCタイプが主流になっていくと見られている。
その一方で、SLCタイプも足踏みしておらず、さらに高い信頼性と、コストダウンが進んでおり、両者の価格差は縮まりつつある。
![]() | もっともハイエンドと言われる、IntelのSLCタイプSSD「X25-E Extreme SATA SSD」。32GBで現在4万5000円ほどする |
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![]() | 最速と言われるOCZのMLCタイプSSD「Vertex」シリーズ。32GBモデルで1万7000円ほど |
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![]() | Mtronの格安なSLCタイプSSD「MSD-S3525032NA」。32GBモデルで2万4000円前後 |
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SSDを選ぶポイント:容量と使い方
SLCにしろMLCにしろ、大容量のものはまだまだ高価だ。かといって容量の少ないモデルだと、OSを入れただけでいっぱいになってしまう。モバイル向けのネットブックやノートPCなら、32GBでも間に合うことは多いが、デスクトップPCの場合は、そうはいかない。
またSSDは空き容量が減ってくると、極端に書き換え寿命を縮めてしまうことになる。特にMLCタイプでは、この傾向が顕著になるため、気をつけたいところだ。空き容量が減ると寿命が縮むのは、SSDの独特の書き換え方法に起因している。
SSDはその仕組み上、書き込み時に一度ページ単位(あるいはブロック単位)で消去してから、書き込みを行なっている。そのため、一度データを退避しなければならないのだが、その退避場所には、やはり空いているブロックが使われる。空き容量が少なければ、それだけ同じブロックが何度も消去と書き込みを繰り返す可能性が高くなり、寿命が縮まるというわけだ。
実際には、何度も同じブロックが使われないよう、最適化(これをウェアレベリングと言う)されるため、そう神経質になる必要もないのだが、空き容量は多いことに越したことはない。
特に「何%空けた方がいい」という指針もないのだが、HDDと同様に10%程度の空き容量が目安となるだろうか。Windows XP/Vistaでおよそ20GBほど使うため、空き容量も勘案すれば、32GBではなく、64GBのSSDをオススメしたい。
![]() | PhotFastの「G-MONSTER V3」は高速なMLCタイプSSD。64GBで3万円前後だ |
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もう1つウェアレベリングで使用できるスペースを広く確保するために必要なことがある。それはデフラグだ。これを実行することで、SSDの書き換え可能回数が減ってしまうことになるが、それ以上にブロックの中の空いているスペースをデフラグで解消することにより、結果的に無駄に使われるブロックが減り、その分だけウェアレベリングで使用できるスペースが確保できる、というわけだ。これもどのくらい寿命に対して効果があるかは分からないが、少なくともデフラグを行なうことにより、アクセス速度の向上が見込めるため、やっておいて損はないだろう。
書き換え可能回数が減ってしまうため、SSDでデフラグを実行することに抵抗がある人は多いだろう。だが、空き領域の断片化は書き込み性能が著しく低下するので、必ずしもデフラグを実行することは悪いことではないのだ。
![]() | フリーソフトのPiriform Defraggler。空きスペースを含めたデフラグを行なえるため、Windows標準のデフラグツールより効果的。目安としては、PCの使用頻度にもよるが1~2週間に1度ないし、月に1度くらい実行しておくと、速度の低下を改善することができるだろう |
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さて、次回はいよいよ最終回。電源ユニットとPCケースの今どきについて解説しよう。



















