人生を会社に預けない若者たち
私は今年の初めから「アゴラ」というウェブサイトの管理人をやっている。もともとの発想は、日本のウェブサイトが個人的な日記のようなものに偏り、メディアとしての役割を果たしていないので、専門家の寄稿によって情報価値の高いサイトを作ろうということだった。ライブドアにも協力してもらい、1日の平均ページビューが2万近くまでになってきた。
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そこでオフラインでも読者との交流をはかろうと、5月30日には城 繁幸氏や村上憲郎氏などをまねいてシンポジウムをやり、6月26日には夏野 剛氏をまねいて「アゴラ起業塾」というセミナーを開催した。最初は会費を1万円と高めに設定したので、どれぐらい集まってもらえるか心配だったが、いざ私のブログで募集を始めると、1日余りで100人以上の応募があり、満員札止めになってしまった(2回目もほぼ同じペース)。
それよりも驚いたのは、集まった人々のエネルギーだった。応募してもらうとき「将来あなたは起業する予定がありますか」というアンケートをとったところ、半数以上の応募者が「できれば起業したい」と答えたのだ。自由記述欄にも「今の会社はいつまで保つかわからないので早く脱出したい」とか「飼い殺しにされるより自分の人生は自分で選びたい」といった答が目立った。セミナー後の懇親会でも「なんとかサラリーマンを脱却したい」と話す人が多かった。
今まで日本のホワイトカラーは、大企業に就職したら終身雇用が保障され、会社の中でいかに出世するかが人生の目標だった。しかし今の30代以下には「自分の人生を会社に預けるのはリスクが高い」という意識が高まっているように見える。雇用の保障も怪しいものだし、会社そのものがどうなるかわからない。中年になってから労働市場に放り出されたら、再就職するあてもない。20年後、30年後の見返りを期待して大企業にしがみつくサラリーマンは減っているのだ。
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